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健康について

フェイスブックにも投稿してますが、こちらにも同じ文章です。


こないだ、かなり面白い本を読みました。
『キレイゴトぬきの農業論』久松達央

生産側だけでなく消費者の方にもぜひおすすめです!まさに言いたかったことが満載。
筆者は個人宅配中心で有機農業を営む農家です。

正直に言って、有機農産物市場に対する違和感が積み重なってきました。こちらの思いと、「無農薬野菜」も求めている方の思いにギャップがあるのです。なんか、ほんとに思ってることを言わん方がいいのかなあとなんとなくずるずるここまで来ちゃいました。
だけど、この本読んでスッキリした。これからはきちんと伝えていこう。ありのーままでー

まず始めに宣言したいこと。
僕は有機農業が正しい、あるべき姿の農業だとは思っていません。農薬撒いたり、遺伝子組換の種を開発したり工場で野菜作ったりする方法が悪いとは思ってないです。有機農業は食べ物を作るいろんな方法の一つでしかないです。
ただ面白いからやってるだけで、カレー屋にするか寿司屋にするか程度の差でしかないです。ただ、カレー屋を選んだんなら最後までブレずにカレー屋を続けたいと思います。

よく「安全な野菜を作っている」と言われますが、ぜんぜんそんなことないと思います。この本にも書いてるけど、うちの野菜とスーパーの野菜を食べ続けたからって寿命は大差ないと思います。
実際には、拘って食べ物を選んだ人が、体が欲する食べ方で楽しく食べ続ければ、簡単に手に入る以外の理由もなく食べてる人との健康状態に差が出て当然だと思います。食べ物に対する総合的な姿勢であって、有機食材であることは本質ではないと思います。

『健康』ってなんでしょうね?
その時食べたいものを食べれて、その時やりたいことのできる体と心を持っていること。これがいまのところたどり着いた結論です。
よく「◯◯は体に悪い」「避けるべき食品」とか「こうあらねばならない」的な記事を見かけますが、僕の健康定義によると、そういう話は健康的ではないです。
僕は、臭いものにはフタをして、時々開けてペロってしたい好奇心旺盛なオトコノコなのです。

常にフタが開いてて、鼻も舌も麻痺しちゃってるのは勿体ないなと思います。それこそ清浄なものが楽しめなくなっちゃいます。
この層の方はコンビニ弁当とFFを食べ続けることになんの問題も感じてないので「その時食べたいもの」なんていう欲求がたぶん無いです。なにか趣味を持とうと思っても、まずダイエットから始めなきゃならないので、入り口で挫折しそうです。

逆に化学物質に対して敏感な方もいると思います。ちょっとのニオイで体調を崩してしまう、そんな方たちが選択できる余地を世の中に残すことは大事です。うちの野菜を必要としていただけるのなら嬉しいことです。
だけど、うちがターゲットにしている消費者層はもっと広いのです。

麻痺層(ジャンキー)と敏感層の間に「最近ちょっと臭いがきつくなったな」と自覚し始めた人たちがいると思います。他のカテゴリーと同じように、ほとんどの方がこの中間層にあてはまるんじゃないでしょうか?
僕の健康の定義によればこの層は「健康」です。

農薬なんてない大昔の大様お妃様が「不老長寿」の薬を求めてたのだから、そもそも健康なんてこの世にはないのかもしれません。
受精卵から2つの細胞に分かれて、少しずつエラーを繰り返しながらやっと人間の体になれたと思ったら、最近の「健康ブーム」で悪の権現とされる酸化の原因で酸素まみれの空気中に産み落とされ、あとはひたすら老化していくという最低な運命を背負っているのが人間なのだから、生きること=不健康なんて当たり前ですね。
こうなりゃファーストフードでもハイリスクハイリターンの金融ゲームでもなんでも楽しんだもん勝ちな気がしてきます。

不健康要素をひたすら排除していったら、哲学の世界に突入して「そもそも私こそが不要な要素だ」的な結論に至りそうです。健康ブームが薄っぺらそうで嫌いなのは、そこまで行った人に会ったことないからです。

たぶん本当の健康はそんな不健康要素達とどう折り合いをつけてる方法にあると思います。僕は「時々フタ開けて楽しむ」って方法をとることにしました。

そんなわけでスーパーの野菜でも健康は達成できると思います。
全ての農家が有機、自然農を行えば食の未来が拓けるなんてちゃんちゃらおかしいです。宗教みたいで気持ち悪いです。

でも僕の定義する健康な生活してると、有機野菜が欲しくなってきます。だって美味いし、季節の野菜数種類あればかなりリッチな食生活送れるし。これは経験上断言できます。
冬にきゅうりはいらないし、糖度が無くてもトマトは美味いし、シーズン中にズッキーニ食べ続けても指は緑色にはならなかったです。

で、そんな中間層にこそ竹林畑の間口を広げるべきという、マーケティング的な目的ができあがったわけです。具体的解決策を展開していこうと思っています。