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竹林畑について

独立就農して三年、小松台の家で暮らしはじめて一年。この仕事に対する気持ちに変化が見えるようになってきました。

 

仕事として農業を選択し家族も増え、この営みからお金を稼がなきゃならないというプレッシャーと現実はよりいっそう増してます。それには変わりありません。

だけど、目的として「稼ぐこと」のウェイトは逆に下がってきました。3年前の自分だったらこんな姿見たらガッカリするかもしれないけど。

 

二人目の子も二歳になり、夫婦2人で働いたりこれからの竹林畑について話す時間も増えてきたこの1年。

週一回はミーティングの時間を取れるようになり、それは経営上の話だけでなく「家族としてどう暮らしていきたいか」話しあう時間でもありました。

 

経営戦略会議的なところで「梅雨までに薪小屋なんとかしなきゃね」とか話してるわけで。

自営業ってなんて素敵なんだ!!

 

 

ここ数ヶ月のミーティングタイム(家族会議)の話題の中心は竹林畑なりの農業の価値についてでした。

つまり、お客さんに何を訴えて・共感してもらいたいのかという、おそらく商品を売る最初の段階で設定すべきテーマを改めて設計しなおしてみたわけです。

 

そこでまずたどり着いたのが「暮らし」というキーワードでした。

 

脱サラして10年経ちました。

農業研修、農業バイト、土地探しなどを通じ仕事として成立する農業を追求してきたつもりだったけど、やってきたことの本当の(潜在的な)目的は僕らの「暮らし」を自分の手で組み立てることだったことに気付いたのです。

 

農業という仕事を選択して手に入れたものは何か?と問われれば、僕達家族は「暮らしを手に入れた」と答えます。暮らしをコントロールする技術や権利を自分の手に取り戻した実感があるんです。

 

「何言ってんだ」って思わえるかもしれませんが、みなさんは「食ってくために仕方がない」と家族との時間や食事を犠牲にしてたりしませんか?

少なくとも僕が都会でサラリーマンやってた時はいまの自分達が持っている技術や自信も、今後そうなっていきそうな希望も持っていなかった。

振り返ってみるとそれはサラリーマン生活に限界を感じた理由でもありました。

 

この生活をはじめてまだ1年すぎたばかりですが、自分と家族が食べる食べもの、エネルギー、遊びなどの多くを自分で作ることができるようになりました。そういった暮らしに「入ってくるもの」だけでなく、下水やゴミなど「出ていくもの」も身近になってきました。それらを差し迫った自分自身の問題、リアルに処理しなきゃならない、完全実力主義の世界です。

もちろんたくさんの隣人たちの力を借りてますが、自分ひとりの限界や足りないことを知り「助けてもらう」ことは最強の選択肢も手に入りました。

アパートの隣人になんのためらいもなく助けを借りる感覚。

 

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誤解しないで欲しいのが、エコや自然回帰のための自給自足を目指してるわけではありません。

いまでも原発に繋がった電気を使ってるし、ガスやガソリンがなければ成立しない生活を続けています。

そんな技術や現代社会との繋がりと選択に主体性を持てるようになったということなんです。

 

それらにどれほど頼っているのか、自分たちにとって必要なのかという気付きに目をそむけることなく技術とも付き合いたいと思っています。

 

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「暮らしを手に入れる」ために最初に手をつけたことはやっぱり食事です。

 

旬の食材が供給され続ける暮らしを続けるうちに、料理の技術が格段に上がりました。

ありとあらゆる調理法、調味料の無限の組み合わせから自分たち好みの選択ができるようになったうちの母ちゃんはスゴイです!市販の「◯◯の素」みたいな混ぜ合わせ調味料の味を「ニセモノ」と呼び、食べたい料理があれば一から全部作ります。

 

どんな食べものでも、作り方があり材料があれば自分で作れるという、当たり前のことに気付き実践することができます。さらに自分たち向きにアレンジして。

 

 

町に出なくてもハンバーガーは食べられる!

そして、こんなすごい母ちゃんの手料理を毎日家族一緒に食べています。

どんなに仕事が遅くなたって、職場から食卓は10秒圏内。同じ食卓で同じメニュー。クタクタに働いて、一緒にご飯食べて一緒にお風呂に入って、疲れ果てて寝る!

うちにとっては当たり前だけど、こんな贅沢を享受できる暮らしを手に入れたことこそ竹林畑の最高の価値だと思います。

 

 

竹林畑なりの農業の中心にあるのはこんな竹林家の暮らしです。

 

暮らしも食べものも全てDIY(Do It Yourself)。

食べものじゃなくてもなんでもいいと思います。切り離された生活を何か取り戻して欲しいのです。自分にできること、人にお願いして方がいいこと、見えてくるはずです。

 

竹林畑がお手伝いできることは食べもの材料=野菜をお届けすることだけです。

家庭菜園のアウトソーシングを請け負ってるつもりです。ある意味でプロ農家には真似出来ない畑なんです。

 

お客さんのキッチンガーデンなんだから、ここで何が起きて、僕らが何をしてあげてるのかきちんと伝えるのが大事な仕事だと思っています。

 

そんな畑から産み出されるの僕らの暮らし。お届けしている野菜はこんな暮らしのおすそ分けでもあるんです。

ハーブティー飲みたくなったら種蒔いて、畑に植えて自分でちぎって、自分で干して、やっと飲める。この生活の質感!

申し訳ないけど、お客様よりも自分たちの食べたいを最優先でやってます。

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コメント: 2
  • #1

    バグラスファーマーズ吉岡 (金曜日, 19 5月 2017 06:33)

    お世話さまです。バグラスファーマーズの吉岡です。竹林さんにおれが期待すること。
    "強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている意味がない"
    竹林さんは強くなったんだと思います。強くなれた人だけが、次は人のお役に立つことができると思います。
    竹林さんにはしっかりと商売をしてほしい。
    つまり、お客さんのお役に立って、利益をあげ成長し続けていく農業。商売を通して人として成長していく。
    そういう仲間が農業界に増えて欲しいと思ってます。思っていることを書かせてもらいました。

  • #2

    竹林 (金曜日, 19 5月 2017 16:19)

    吉岡さん

    コメントありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです!

    おっしゃる通り(自分で言うと、、、ですが)強くなった気がします。勝つとか、生き残るとかの話しではなく。
    こうやって生きればいいんだという、踏ん張れる大地を手に入れた強さ。なのでここで踏ん張ります。

    そして次は、ここで生み出す何かをお届けする強さが必要です。商売はエネルギーの交換だ、とヨガの先生が言ってました。
    きちんと利益を上げて良いエネルギーの循環に参加できるよう頑張ります。

    ありがとうございます。