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ズッキーニのこぼれ種

しばらく天気が悪くなりそうなので、お盆まっただ中ですが人参の種まきを前倒しで進めることに・・・

 

例年の竹林畑の冬人参は年末ころをターゲットにしているのと、秋雨前線の雨を目当てにしてるという2つの理由で8月後半頃に種まき開始しています。

できれば早めに始めたいのだけど、軽トラで運ぶ水だけじゃどうしても播種後の灌水が足りません。

 

ちょうどいい雨が降り出しそうなタイミングを見計らって蒔いてしまうのがうちの人参の最初の難関!予報が外れて降らなきゃ水タンクの軽トラ輸送に拘束され、昨年みたいに降りすぎれば発芽さえ待たずに流れてしまったり。

 

今年はいいかんじの雨になりそうです。

 

種まき準備で最後の耕耘しようと思ったら、前作のズッキーニのこぼれ種が発芽してました。シーズン終了後に樹になったままのズッキーニが残した種です。

こちらはなんの手もかけずに「自然」に発芽したズッキーニ。

 

「自然」に放っておけば寒さがやってくる前にもう一世代ぶん命が受け継がれるはずです。

農家になる以前に持っていた自然=良いものみたいなイメージが今ではなくなりました。

自然はしたたかで、思ってる以上に力強いんです。そして、野菜は自然ではない、ということ。

 

野菜はそれぞれの農家の「こういう野菜にしたい!」っていう思いの結晶です。けっして自然にそういう風にできるわけじゃありません。

 

このズッキーニのこぼれ種は8月の中旬に発芽しました。

だけど、僕らが販売用に作ってるズッキーニの発芽は3月中旬。ズッキーニの種にとってはまだ寒すぎる時期に温床で無理やり発芽させ、暖かい温室で無理やり大きく育ててから畑に移動させます。

 

自然なズッキーニの発芽を畑で待ってたら梅雨前ころにやっと発芽、ここらの地域だとカラカラに乾いた夏頃に収穫時期を迎え、あんまり美味しくないと思います。美味しいかどうかって、ズッキーニにとってはどうでもいいこと。

自然であることと人間にとって良いことはまったくの別問題です。

 

そもそも野菜って、人が「もっとこうだったらいいのにな」っていう思いがあるからこそ、選別され進化して世界中にひろまった食べもの。自然の草じゃ嫌だから産まれてきた生き物たちです。

そんな彼らに「自然がいいよね」とかちょっとめちゃくちゃすぎる。

 

自然から離れた暮らしをしてた頃は、自然のありがたみとか自然の素晴らしさに目が行ってしまってました。だけど、この暮らしをしていくうちに自然に対して公正な判断をしていきたいなと思うようになりました。